ツイノベ自作保存棚(100430-100502)

Posted on 月曜日, 5月 3rd, 2010 at 03:49

たった3日間ですが、ちょっと区切っておきます。

0029
明日はいよいよ性転換手術。ここまでつらいこともたくさんあったが、やっと本当の私になれる。執刀医が言うには、いわゆる取ったり穴を開けたりの他に私の体内に真珠を1粒埋め込むのだそうだ。象徴としての卵子。受精することも排出されることもないが、かけがえのないものだ。

0028
昨夜は楽しかったなあ。同窓会。見た目は確かに変わっても、みんな変わらないよ。二次会のカラオケ、洋介なんて尾崎を絶唱してんの。あっはははは。あの子あの頃からそうだった。そうそうこれこれ、卒業アルバム。裕子に弥生に、あれ、洋介は…あれ、集合写真のわきの丸い枠の写真…

0027
「…見ますか?」麻酔から目覚めた私に、手術の成功を告げたあと通訳の女性は言った。隣では執刀医が自信に満ちた笑み。「見る」とは、手術で取った「あれ」のこと。私は首を横に振る。だって、見たら奇麗になれないというジンクスを聞いたから。私は前を向いて生きなければ。

0026
僕らは懸命に自転車を漕いだ。虹の足に触れるため。街に鮮明な虹がかかった時、僕らはどうやら虹の片方の足に近い所にいるらしいとわかったから。チャンス。逃げる虹を追ってやっと虹の足のすぐ近くまで来ると、僕らは丘を駆け上がり手を伸ばす。ああ、すぐそこなのに手が届かない!

0025
希が妊娠したと聞いてのけぞった。だって元男性のトランスジェンダーだから。どう考えたってできっこないはずなのだが、ここはひとつ彼女のために、起こったら一番厄介な状況を想定して動いてあげるのが、この場合友人というものだろう。ということはやっぱり妊娠。おめでとう、希。

0024
以前ある方から、小学生の頃仲間と動物園に忍び込んでペンギンを盗もうとしたことがある、と聞いたときには、なんだか切ない心もちになった。月夜、数人の子らがただペンギン可愛さに、後先考えず動物園のフェンスを乗り越えてペンギンの許へ走る。なんとも想像をかきたてられる話だ

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