【オリジナル曲】遊牧民の曲(仮題)Ver.0.0.1

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遊牧民の曲(仮題)Ver.0.0.1.mp3 (約5分、320kbps、11MBくらい 注:ここにあるのはリズムパートだけです。念のため)

去年の秋にリズムパートを作ってそのままだったのを再びいじり始める。インストゥルメンタルの曲。

リズムパートとカリンバの音は、ネット上で音作りができるsoundation sudioで作りました。soundation studio上で音選び・組み立てをして、それぞれのパートごとにオーディオデータでうちのPCのSONARに入れて作業しています。

*ここで使ってるドラムスの音、スネアやスプラッシュシンバルの音がすごくかっこいいんですけど、このループはレゲエのものなんだそうで(w)、もしかしたらビート的にぜんぜん違うのかもしれません。

イメージとしては、遊牧民の男が過酷な自然の中、遠くを見据えてる感じ。

基本方針として、カリンバのリフを執拗にリピートする、なるべくナマっぽく。

小節構成は

-12 :カリンバの音のイントロ

13-28 : A

29-36 :カリンバのリフ

37-52 :A’

53-54 :ブレイク的なカリンバのリフ

55-70 :カリンバのリフ

71-86 :Aのヴァリエーション1

87-102 :Aのヴァリエーション2

103-108 :カリンバのリフ上のヴァリエーション

109- :カリンバのリフ上のヴァリエーション(コーダ)

(数字はDAW上の小節)

ちょっと長すぎたのを後悔もしてるのですが、リズムパートをそれぞれ1コのオーディオファイルにしちゃってるので、いまさら短くするっていうのはちょっとムリ。なのでこのまま。オープニング、エンディングもこのまま。

ドラムのオカズは1種類のみ(w)。soundation studioのループがそれしかなかったので。

Aのコード進行、アイディアはあるのですが、まだちょっと固まらず。

109からのコーダで二胡っぽい音が入ってるのですが、エフェクトでもうちょっとナマっぽくできなければ、もしかしたらやめちゃうかも。

ピアノの音を入れて、自分で弾いたギターのカッティングでしゃかしゃかした音を入れたいなぁ、というところまでは考えています。ホントのところを言うとソプラノサックスの音とか入れたいのですが…。

呟言短歌とツイノベのその後

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ツイッターでつぶやいている短歌ほかは以下にてストック中です。

「呟言短歌保存棚」→「882323文芸部

また「ツイノベ自作保存棚」は、「ツイログfoomie23」のハッシュタグ#twnovelでご覧下さいませ。

[soundscape]三社祭2010

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R09_000101

(お手数ですが、リンクをクリックして開いたページでもう一度リンクをクリックして下さい)

2010年5月16日三社祭より。わたしの参加した町会「千一南」に今年の本社神輿(神社のお神輿。人が乗った乗らないで大騒ぎになるお神輿)である一之宮(浅草神社の神社のお神輿は一之宮~三之宮の3基ある)がやってきて、前の町会から引き継いで担ぐ最初のところ。手締めのあと担ぎ始めます。

ツイノベ自作保存棚(100430-100502)

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たった3日間ですが、ちょっと区切っておきます。

0029
明日はいよいよ性転換手術。ここまでつらいこともたくさんあったが、やっと本当の私になれる。執刀医が言うには、いわゆる取ったり穴を開けたりの他に私の体内に真珠を1粒埋め込むのだそうだ。象徴としての卵子。受精することも排出されることもないが、かけがえのないものだ。

0028
昨夜は楽しかったなあ。同窓会。見た目は確かに変わっても、みんな変わらないよ。二次会のカラオケ、洋介なんて尾崎を絶唱してんの。あっはははは。あの子あの頃からそうだった。そうそうこれこれ、卒業アルバム。裕子に弥生に、あれ、洋介は…あれ、集合写真のわきの丸い枠の写真…

0027
「…見ますか?」麻酔から目覚めた私に、手術の成功を告げたあと通訳の女性は言った。隣では執刀医が自信に満ちた笑み。「見る」とは、手術で取った「あれ」のこと。私は首を横に振る。だって、見たら奇麗になれないというジンクスを聞いたから。私は前を向いて生きなければ。

0026
僕らは懸命に自転車を漕いだ。虹の足に触れるため。街に鮮明な虹がかかった時、僕らはどうやら虹の片方の足に近い所にいるらしいとわかったから。チャンス。逃げる虹を追ってやっと虹の足のすぐ近くまで来ると、僕らは丘を駆け上がり手を伸ばす。ああ、すぐそこなのに手が届かない!

0025
希が妊娠したと聞いてのけぞった。だって元男性のトランスジェンダーだから。どう考えたってできっこないはずなのだが、ここはひとつ彼女のために、起こったら一番厄介な状況を想定して動いてあげるのが、この場合友人というものだろう。ということはやっぱり妊娠。おめでとう、希。

0024
以前ある方から、小学生の頃仲間と動物園に忍び込んでペンギンを盗もうとしたことがある、と聞いたときには、なんだか切ない心もちになった。月夜、数人の子らがただペンギン可愛さに、後先考えず動物園のフェンスを乗り越えてペンギンの許へ走る。なんとも想像をかきたてられる話だ

呟言短歌保存棚(100430-100502)

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思うところあって、たった3日分ですけどちょっと区切っておきます。

*わたしが返歌したものは、その元歌も表示しています。RT @**** 以降の歌が元歌。元歌の作者のみなさま無断転載ごめんなさい。

*Sizzlitterは短歌自動生成プログラムらしいです、よくわかりませんが。http://www17.atpages.jp/sasakiarara/

0395 ねえあなた別れた奥さんへの未練聞かされて私何をどうしろと
0394 暗き路地素振りをしたる少年はただ影となり何処を見据える
0393 日本中いくつあるのか調べたい水道道路という名の道路
0392 今よりのタイムサービスひとかごが百円なりと八百屋の主人
0391 吾のこのか細き手首痛きほど握りて往けよ愛しき君よ
0390 ライオンの二階席にて君と聴くモーツァルトのニ短調なり(未発表)
0389 道標(しるべ)なき恋の行方を占いて星座を探しレモンスカッシュ
0388 レコードの歌は終わりてぶつぶつと針は奏でし淡きかの恋
0387 [百舌式市松短歌]闇を抱き夢を抱き締め吾が床で独り寝の夜に君の残り香
(*百舌式市松短歌…平仮名と漢字が交互に出てくるように詠んだ歌)
0386 鳴り止まぬ風頭骨の裡を抜け死人の誘う夜の海光る(変更前:鳴り止まぬ風頭骨の内を抜け死人の誘う夜の海光る)
0385 指と指こころとこころ嘘と嘘カラメル色素おもむくままに
0385 ざわざわと音をたてたる吾が精神不安定非同一性元素
0384 手を触れていいですかそのおぞましくいとしきものの描く稜線
0383 過ぎし日の一夜一夜の夢心地合わせ鏡の幼き遊戯
0382 百かぞえ君を探すももう君はどこにも居らず吾は鬼のまま
0381 セクシャルやジェンダーなどというものに振り回されるわたしはだあれ
0380 三度きり行き交わぬ羽根娘らは歓声あげてバドミントンをす
0379 凛としてあらねば青の重力に抗いきれぬ五月また来た
0378 美しき日々はあまりに愛ですぎて魚も棲まぬみずうみとなる(変更前:美しき日々はあんまり愛ですぎて魚も棲まぬみずうみとなる)
0377 華やぎの罠が其処此処はじけたり連鎖多発的花爆弾(変更前:華やぎの罠がそこここはじけたり連鎖多発的花爆弾)
0376 絶望の消えゆく宵はわが身さえ闇に溶け出す星の教会 RT @Sizzlitter  10690:きえてゆく絶望のよう いいわけになって静かな教会のよう
0375 休憩という名の旅の儚さを知りても縋る甘き香りか RT @yuriko_y 扉閉じエレベーターは船になる 二時間の旅へ二人を連れ行く
0374 この糸に縋りつけよと吾が上に垂れたる端はわずか届かず(この糸に縋りつけよと吾が上に垂れたる糸はわずか届かず)
0373 天井に自分を映す子の脚はか細く夜を彷徨い歩き RT @miyashiro844 自我像と思う世界の一室で泣き叫ぶ児は母に殴られ
0372 ひと粒の真珠を抱いて海の底蛸に抱かれて眠っていたい(ひと粒の真珠を抱いて海の底砂に埋もれて眠っていたい)
0371 文集の君のページにはさまりしいびつなかたちの赤いセロファン
0370 流れてくタイムラインに乗り損ねわたしひとりが取り残される
0369 今年また夜の気配は盂蘭盆会目指して濃度増しゆくだろう
0368 永遠の向こうに続く迷い道手を取り渡れそれが愛なら RT @Sizzlitter  10562:永遠の終わりを見つめあたたかい遊びの影を愛した期待(星野しずる)
0367 きらめきはテトラポッドの群れを抱き海星(ひとで)は恋に破れ抜け殻 RT @Sizzlitter 10561:まなざしはテトラポッドの群れとなる深紅の音は見たくない 夢(星野しずる)
0366 ふわふわの半透明のバラライカ ウオトカあおって庭駆け回れ RT @Sizzlitter 10560:ふわふわの半透明の犬になれ 十一月をたしかめている(星野しずる)
0365 夢拾う老人の背に星ひとつビルの谷間の夜のブランコ RT @Sizzlitter 10559:夢のないつめたい街のともしびを待つ日の僕の記憶になった(星野しずる)
0364 臨月の月なき夜の影踏みは童らの下駄からんころんと RT @Sizzlitter  10558:臨月の永遠がないなわとびにみえるあかるいともしびの日だ (星野しずる)
0363 狙いつけさすが季節はぴったりと合わせてきたり初夏の連休
0362 わが床に寝息を立てる君がいて白いうなじにそっと接吻(キス)する
0361 じゃれ合って布団の中に飽和する切なき香り頬寄せ眠る(変更前:じゃれ合って布団の中に飽和する香り切なく頬寄せ眠る)
0360 菓子缶のスパイ手帳に記されし犯行計画明るみになる(変更前:菓子缶のスパイ手帳に記されし犯行計画明るみにならず)

音楽のこと

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たぶん短歌のおかげでやっとのこと、音楽に対してもそろそろエンジンかけ直そうかなぁという気持ちは湧いてきましたが。rhouPNKEとソロ活動をサイトではっきり分けたはいいのですが、どうも混沌とする気配。さて、どうなりますことやら。

rhouPNKE – in the wildgarden (short version, 2008)

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[soundscape]中学校の部活。

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(リンクをクリックするとオーディオプレーヤが表示されます)

4月13日夕方、中学校の放課後の部活。狭い校庭で生徒がテニスをやっています。

このときのことを詠った短歌

0151 おのが声に慣れぬ男子の声響く中学校の狭き校庭

東京都中野区南台5丁目22−17

[soundscape]分団の消防訓練

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R09_100411shoubou

(上のリンクをクリックするとオーディオプレーヤが表示されます。)

4月11日朝。道を通行止めにして、15人ばかり、東京消防庁のジャケットを着た男性たちの消防訓練の様子です。お神輿くらいの大きさの手押しポンプからホースを伸ばす一連の動作が体操か何かのように行なわれています。ちなみに、実際に放水はされませんでした。

ちなみに、この様子を詠んだ短歌は

0114 欠伸した緊張響き男らはパラパラ漫画 消防訓練
0113 駆け足が駆け足である正しさで駆けられている消防訓練
0112 ぺしゃんこに直伸されたホース 男の意地を奮い立たせてみろ

東京都中野区南台5丁目22−17

ツイノベ自作保存棚(1004c,21-29)

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*いちおうコレもカテゴリーは詩歌扱いにしています。

0023
[カノン6] それはまるで蜜月だった。まだ見ぬ人とのメールを介した蜜月。携帯電話がある限り、私は彼の安らぎを受け取ることができ、携帯電話は彼の化身だ。だが、私の中に次なる欲求が沸き起こってもいた。一度でいいから彼の姿を見てみたい、できることなら彼と会いたい!

0022
[カノン5] やがて彼からのメールに私は、内容というよりメールが届くことそれ自体、着信音が鳴ること自体、それも脳というより体が反応するようになった。皮膚、毛穴、子宮。私はメールを通して彼からのある種のエネルギーを受け取る。暖かく安心感のあるエネルギー。

0021
[カノン4] 年下であるという彼はまるで熟練した心理療法士のように私の心を解きほぐしていった。彼が住んでいるという島の自然について。風習について。そんなこと書き送ってこられても読んでいる心の余裕などどこにもないはずなのに、私の心に沁みこんでいった。

0020
世界はいよいよ狭くなり、国家は存在するが血の交配が極限まで進み、もはや人種というものは自分の遠い祖先のどれか一端を語るものでしかなくなっていた。国連は人種遺産を制定。かろうじて残った人種の痕跡を有意に持つ人々を世界中から抽出し希少種として保存することになった。

0019
とうとう赤ずきんにおばあさんの家へ行くお手伝いの命令が下された。ついにきた。赤ずきんは聡明でたいへんな読書家だったので、おばあさんの身にふりかかっていること、これから自分の身にふりかかること、そしてその深層心理学的意味について瞬時に理解した。殺らねば殺られる…。

0018
愛にセッティングしてもらって健二とベトナム料理屋。向こうのテーブルでは大きな声で酒を酌み交わす男が2人。聞けば、ベトナムから難民船で漂着したたった2人の生き残り、それ以来の再会だとか。ちょっと感動していると「ごめん、俺」と健二。私は生春巻をつまんだまま凍りつく。

0017
薫が半纏を引っ張るので見てみると、神輿に入っている俊が私を手招いている。仕方なく行ってみる。「何よ」。全然聞こえないがまだ何か言ってる。「はぁ?」。「す、き、だ」。私はカッとした。こんな所で、馬鹿にしてんの?「オレは神様担いで告白してんだ、真剣だ」。空が青いなぁ

0016
それは恋愛のスパイスではなく、私に言わせれば恋愛分子を繋ぐ不可欠のもの。奇跡。ちょっとしたものでいい。些細な偶然。記憶に残る、けれど他愛の無いハプニング。デートの最中に見た虹、美しい夕焼け。どこからか転がってきたボール。そんなことたちが確実に恋を後押しするのだ。

0015
たとえば小学校か小学校に入らぬうちに覚えた、布団の中で性器に手を押し充てる遊戯と同様、私が魅入られたのは、どういうわけか半田の匂いだった。半田こての先で小さな「じゅっ」というかわいらしい音を伴って立ち上る、ささやかで神聖で清潔な煙、そしてあの甘い匂い。…ああ!

0014
この世界にあふれる光にも善なるものと悪なるものがあるとして、その善なるものを身にまとうのが真珠である。あるいは、悪なる光をも浄化しようとするものが真珠である。母がわが子を抱き慈しむように、真珠は光を抱く。光を微笑に変える。そして、真珠はあらゆる卵(らん)を弔う。

0013
おかしな男。出会い系で出会ったのに、会えば新宿界隈飲みに連れ歩くだけ、キスさえ要求しなかった。不思議だったが彼と飲み歩くのは楽しかった。やがて疎遠になり、私は新たな出会いを求めて男を探す。会おうということになり待ち合わせ場所に行くと、彼。開口一番「ホテル行こう」

0012
あなたは許してくれるだろうか。お嬢さま育ちのあなたから「親が決めた相手と結婚させられる」とメールが届いた時、私は「おめでとう」とだけ返信した。昔のことだしあなたはもう思い出しはしないだろうが、私は今でも苦しみ続けている。それはたぶん、今でもあなたが好きだから。

0011
この年になっても両親との折り合いが悪いのは私のせいなのだろうか。両親は両親なりに精一杯私に愛情を注いでくれたはずで、その愛情に応えられないのは私の方だ。ただ、ひとつ私に言い分があるとすれば、それは父や母が私を抱きしめてくれたという記憶を与えてくれなかったことだ。

0010
「今しあわせ?」私はエレンに聞いた。エレンはホテルで知り合った、50を過ぎてここタイで性転換手術をしたスウェーデン人、元男性である。物静かで理知的な容姿の彼女は悲しげに首を横に振った。私はそれ以上何も聞けず、ひとりホテルを出ると容赦ない陽射しがわたしに照りつけた

0009
昔、摂津の国でしか採れない茄子があった。かたち、味ともに普通の茄子と変わらないが、食べるとなんとも人恋しい心持ちになる。初めは食されていたそうだが、やがて鬱を助長するものとして忌避された。この摂津茄子が「せつなす」「せつなし」、今の「せつない」という語の語源である。

0008
「人の心っていうのは家みたいなもんだ。君は人が尋ねて来た時どうするね?玄関で応対することもあるだろう。用心のためドアを閉めたままで用件だけ聞くかもしれない。あるいは人によってはさあどうぞどうぞと、寝室へ通して尻の黒子まで晒す人もいる。そういうことなんだよ。」

0007
そのまだ幼さの残る痩せた男娼は、一見、容姿こそ十人並みだが、客を掴んで離さぬ特別なものがあった。肩胛骨。肩胛骨の美しさ。太古、人というものがまだ天との関係を断ち切れぬ頃にはその証左として確実に存在していた、あの翼。彼の肩胛骨はそれを想像させるに十分なものだった。

0006
「最後のお使いをたのむ」王子は燕に囁いた。「もうルビーの目さえありません」。絢爛豪華だった王子の像は今や憐れなブロンズ像。「まだあるんだよ」と王子。言われるまま燕は王子の股間に懸命に嘴を立て中の金の細工を掘り出す。「やっと私は救われた」そう言うと王子は昇天した。

0005
桃太郎は刀を構えたまま大きく息を切らしていた。目の前の、まだ鬼の形相だが片腕を失いどくどくと流血しているこの鬼さえ殺れば、鬼が島は自分のものだ。あははは、もうすぐだ。とその時、鬼は「も、桃太郎…」とつぶやく。桃太郎は一瞬にして全てを悟る、「お、おにいちゃん…」

0004
[カノン3] 初めこそ彼に、ごく薄っぺらな自己紹介を小出しにしていたが、すぐ私は、自分の境遇の不幸と今の心の苦しさを一方的を訴えるようになった。その時自分がどれだけ唾棄すべき女を演じているかなど、自覚している余裕すらなかった。そんな時彼の反応は意外だった。

0003
[カノン2] 着信音の相手は、出会い系サイトで知り合った男だった。どうにもこうにもわたしが精神的にまいってしまって、はずみでメールを交わすようになった、遠い南の島で暮らしているという人である。彼はとても変わっていた。欲情にまみれた言葉を投げかけるわけでもない。

0002
[カノン1] 私は愛に抱擁される日々の中にいた。それは私の機種にプリセットされていた何ということはない「パッヘルベルのカノン」だったが、携帯電話の着信音でその曲が鳴るたび、涙は溢れ体は震え芯がじゅっと熱くなるような感覚に襲われた。だが着信音が問題なのではない。

0001
女に生まれ男になりたかったイカロスは王ミノスの怒りを買いジェンダーの迷宮に幽閉されたものの何とか自力で脱出し、蝋で張形を作りやっとのことで愛する人との逢瀬を果たしましたが、あまりの熱い情交で蝋が溶け、イカロスは絶望のあまり蝋の翼で太陽を目指し墜落死しました

呟言短歌保存棚(1004c,21-29)

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0359 故郷で母に貰いし手鏡の男を殺し吾は生きたり
0358 行儀良く吸い込まれたりこて先に半田の熔ける甘き匂いぞ
0357 二人きり遠足したるこの海は凪いで光のグロッケンシュピール
0356 駆け出して五月と叫べほらそこに君の五月が待っているから(twitter未掲載)
0355 あの海で君が見つけし貝殻の眠り続ける吾が宝箱
0354 貝殻に耳を押し当て潮騒の先にあの日の君の声聞く
0353 車輌基地電車ささやく「疲れたね」「今日も一日がんばったよね」
0352 嬉しさは大脳皮質の奥深く眠りしものを揺り覚ますのか
0351 男娼の背中の羽は去勢され階段室にうずくまるのみ
0350 手を触れる唇寄せる吾汝の肌合わせる吾を手折れ今すぐ
0349 イカロスの末裔であり少年は肩甲骨に閉ざされた夢
0348 満たされぬこころのわけをまざまざと知った私にどうしろと言う?
0347 モカの超法規的措置くるくると高速道路ルンバ疾走 (ルンバ=”超箒的装置”)
0346 停止位置守って初夏に引き継がれ最終電車が終点に着く
0345 雑音と言いし電波の網の目の奥に微かにワライカワセミ
0344 雨退けば幻の虹見ゆるほど冷たき空のざわざわとして
0343 子のうちは早く大人になれなれと 時は駆け抜け春の墓標
0342 打つ雨はこころ見透かしおまえには春はやらぬと肌に冷たく(変更前:打つ雨はこころ見透かしおまえには春はやらぬと肌に冷たし)
0341 何年もプレパラートに挟まったままの君を覗く顕微鏡
0340 サヨナラのほかに伝えるべきことがあの時言えず今も胸痛む
0339 編み物の手伝いはよくさせられたけど編み物は教えてくれず
0338 握られた祈りの両手そのままに眠り続ける聖ベルナデット
0337 レジ並び体屈めて菓子パンを一つ買いたる試食販売員
0336 主居ぬ洗濯物が円形の窓のむこうで宇宙訓練
0335 間隙を突いて世界の中心で飯と叫べば元気になれる
0334 もし吾が浮上せぬとき言の葉の海で逝ったと思ってください
0333 手を引かれ岩を登りて筑波山 さぞや多くの恋も生まれん
0332 甥君は何を覗き見る 吾が叔父と吾が使いし古き顕微鏡
0331 環礁は吾を誘いて鳥たちと群れて南へ旅し六月
0330 ひっそりと咲かない花の咲き較べ誰も知らないワイルドガーデン
0329 静寂に耳は産毛をそばだてて濃度を測る夜のエーテル
0328 凛々しさと脆さと笑顔絶妙な私のまわりのオトコマエ女子
0327 笑い皺深く刻まれかの女(ひと)の笑顔に満ちた半生思う
0326 海行くと決まり従姉妹と浮き輪付け畳の海で泳ぐ早朝
0325 癒される場所はないかも永遠に吾廃人となるでもなければ
0324 琥珀色の不確定性その先に透ける未来の不確定性
0323 友達の先に熟れゆく身体に戸惑いのあるランドセル揺れ
0322 母の居ぬ三面鏡に吾が裸映せし午後に柘榴熟れたり
0321 家々の灯投げ込み川面には吾は映さず星のなき空
0320 路地裏の暗きにそっと秘められて忘れ去られた家族計画
0319 地図の無き未来だからこそ楽しいと笑う君を背に読む占い本
0318 もしあの日あの坂道を通らねば汝の掌の大きさ知らず
0317 選択の繰り返しであり人生は「もし・たら・れば」のパラレルワールド
0316 色褪せし記憶の中の綿帽子夕陽に透けて飛べどこまでも
0315 本当はスーツ裂くほどしがみつき行くなと泣いて懇願したい
0314 去って行く君の背中は夜に消え三半規管に降りしきる雨
0313 京王線笹塚駅の線路越し準特急が愛を遮る
0312 決着をつけたい君がつけられぬわたしに夜毎愛を吐き出す
0311 鉢洗い必死で飲んでゲロ吐いて六年過ぎてもまだネタにされ
0310 少年のような瞳に騙されて幼き愛に振り回される
0309 真っ黒な尻を揺らして立ち漕ぎす野球少年闇に消えたり(訂正前:立ち漕ぎの野球少年遠ざかる黒く汚れた尻が揺れつつ)
0308 謙虚さと傲慢学び少女らはやがて大人の女となりぬ
0307 陽光とちぐはぐなりし吹く風はひと月前のものと思ほゆ
0306 顔剃りの思いもかけず柔らかき刃の感触に薄目開けたり
0305 分泌す闇は静かに粘膜を護るあなたの優しさに似て
0304 水分の枯渇するかと思うほど洟(はなみず)の出てティッシュ減りぬる
0303 フロッピー1.44MBぽっちでたくさん入った気がする
0302 フロッピー挿すたび「カシャッ」と音立ててカヴァーを開けて読む律儀さよ
0301 駆け引きのできぬ吾の賭けこの恋はすぐ汝の元へ駆けて行きたい
0300 駆け引きの通じぬ恋に身を焦がしどうにでもして俎板の上
0299 恐れなどなき学ランの颯爽と君の弾ききる「英雄ポロネーズ」
0298 俎板の上にある吾をそのままに駆け出す君にやきもきとする
0297 受精することなき卵を弔って波を枕に眠りにつこう
0296 初恋はラムネでやがてアルコール 大人は何故に苦味好むか
0295 握りたる手の感触が今もある何番目かの初恋の人
0294 魂は無垢なるが世は荒みぬと言ひし子らの社会心理学的背景(バックボーン)(訂正前:魂は無垢なるが世は荒みぬと言ひし子らの心理的背景(バックボーン))
0293 生まれ出でし吾の心で眠りたるもうひとりの吾(=君)が目覚める
0292 透明の二重螺旋で邂逅す汝を待ち焦がれ産まれ落ちてより
0291 神様にお願いをして眠る癖 中学生の頃より今も
0290 何故人はヘルマフロディテ愛でるのか 性の痕跡消し去ってくれ
0289 透明の時間は順に選ばれているデパートのエスカレーター
0288 耳鳴りのしじまの果てにひとり立つ細胞の海ホワイトノイズ
0287 首絞めるようにじゃれあう中年の夫婦を乗せてエスカレーター
0286 まっすぐに歩いていけば黄泉の国に行けそう 夜のまだ知らぬ路地
0285 ドアだけが豪華に客を出迎えてぽつんと灯る食虫植物
0284 芸術のカーブを描き飛んで行く 闇を劈くピザの宅配
0283 喧騒を纏い女の一団は地下鉄口に吸い込まれたり
0282 わんわんと心の中で呟いてハチ公バスにシャッターを切る
0281 老婆心 婆(ばばあ)は世話を焼くものと決まれり吾も世話でも焼くか
0280 老獪な舌の吾が歯を抉じ開けて腐臭を放つ満月の下(未発表)
0279 老獪な舌の吾が歯を抉じ開けて奪い取りたる口腔粘膜
0278 亡骸は荼毘に付されし小乗の教えの篤く蘭の花咲く
0277 脳髄を突き刺し夏の逆光は真白き夢魔の来る白昼夢
0276 おのが性恨みて自傷繰り返し もしもこの世に性のなければ
0275 生殖の器(うつわ)と言いし不可思議なものを忍ばせ通勤ラッシュ
0274 ささやかな秘密で愛は育まれまたひとつ咲く愛の口裏
0273 ありもせぬかもしれぬものここにあるそう信じてる愛の口裏
0272 服を着るかわりにベッドに捨てられて干乾びていく君の抜殻
0271 街灯の教えてくれし水たまり 大人だから避けて歩く
0270 居残りのようにぽつんと図書館に閉館知らすジムノペディ鳴る
0269 街灯に透けて見えたる霧雨にバスは無言の影を吐きぬ
0268 冷えきったこの愛どなたか火にかけて沸騰させてくださいません?
0267 恋しさは全細胞の飢え渇き 笑顔の君にはわからぬだろう
0266 宵宮の神輿の上がる前に行き森戸海岸夕日落つを見る
0265 何故眉は二本あるのか一本の方が手入れは絶対ラクだ
0264 カミサマさあ神輿担いでるんだから優先的に願い聞いてよ
0263 やさぐれの渡り鳥なり神輿では地元担がず余所ばかり行く
0262 やさぐれて小林旭を口ずさみギター抱えて旅に出ようか
0261 ゴング鳴り試合開始だ朝食は三十分の一本勝負
0260 吾が短歌三十一文字の作文であり詩歌にはまだまだ遠く
0259 残量は恋の行方か来るはずのないメール待ち電池少なし
0258 透明な風が産毛を逆立てて何処で覚えし口接技法
0257 重力と時間軸への抗いの果ての自愛でしかない吾が作歌
0256 モーションに入りし君を目を閉じて時間差攻撃受けて立とう
0255 愛しさが吾が唇へ接近す着地五秒前距離十センチメートル
0254 ふるさとの訛は父母の声でしか聞けぬ都会に取り残されぬ
0253 着地する前のわたしのくちびるに炭酸水を塗る人だあれ
0252 おやすみの童話のうちに寝息立つ無数の窓辺星は微笑む
0251 釣りをするように階下へ竿伸びて釣られたような鯉のぼりあり(変更前:釣りをするように道路へ竿伸びて釣られたような鯉のぼりあり)
0250 運命なんて信じないけど運命を知りたいと思うとっても
0249 通帳の印字はページ埋め尽くしたのに残金四千百円
0248 シンナーの臭いたちこめマンションの外壁補修終わり見えたか
0247 枝も葉もなく花咲かず受粉せず実も結ばずのスカイツリー(変更前:枝も葉もなく花咲かず受粉せず実も結ばないスカイツリー)
0246 近いはずなのに果てなく遠い気がして性差とは何なのだろう
0245 今の子はオシャレさんだなそんな服どこで買うのよ誰が買うのよ
0244 幾重にも押し寄せる雲もう夏の予告編なり空の劇場(変更前:幾重にも押し寄せる雲もう夏の予告編なり空のキャンバス)
0243 ここだけの話にしてね広まるとわたし困るし友だちだよね
0242 家々の灯眺めて夜の街家のない子のように歩く
0241 肩入れるつかまるとっつくぶら下がる 三社まであとひと月もなし
0240 「肩入れる」。神輿担ぎをする人の粋な言葉とあらためて知る
0239 身勝手はわかっていますでもすこしほんのすこしの猶予ください
0238 遠き恋 発掘現場に出土せし火も噴き出さんほどの純真(変更前:遠き恋発掘現場に現れし火も噴き出さんほどの純真)
0237 恋叶う夢を若きに見た記憶あるが老いては夢もシリアス